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2025.04.14
コラム
陶器やガラスの「賞味期限」
食品を美味しく食べられる期限のことを「賞味期限」と言いますが、食品以外の物を手放す適正時期は何と呼んだらよいのでしょうか。敢えてそれを「賞味期限」と呼ぶとして、陶器やガラス製品は一度手にすると賞味期限がないかのように感じられ、捨てるタイミングを見失いがちです。これらの品々には思い出や価値が詰まっているため、手放すのは簡単なことではありません。そんな悩みを抱えた弊社社員の経験を、自身のリフォーム体験を交えながら語ってもらいました。
目次
1. リフォームの決断と準備
2. 引越しと断捨離の試練
3. 陶器・ガラス製品の処分問題
4. おわりに
リフォームの決断と準備
昨年、25年間住んでいるマンションのリフォームをしました。乾燥肌のため、1年の半分はスチーム加湿器を使っていたせいか、天井についてしまった黒いカビが目立ってきたのがきっかけです。しかしリフォームを思い立ち、調べ始めた矢先にコロナ禍となりました。その結果、4年ほど延期せざるを得なくなり、その間にリフォーム料金は約2割増しとなってしまいました。とはいえ、年老いた両親との同居生活もあり、二人ともバリアフリー化を希望していたことも後押しとなり、ついにリフォームすることを決心しました。
工務店や住設メーカーのショールームを巡り、希望を伝え、引越業者との打ち合わせも重ねて、仮住まいのマンションを決めました。ただ、仮住まいへの引越しをする以上、25年間溜まった荷物の整理は避けて通れません。
引越しと断捨離の試練
仮住まいへの引っ越しの時。コロナ禍に断捨離ブームがありましたが、いよいよ我が家でも25年間で溜まりに溜まった不用品を整理する時が来ました。服はサイズが小さくなったり(自分が太ったのか?)、色褪せたりしたものを処分すれば良いので簡単です。しかし、ゴルフコンペの賞品や昔の結婚式の引き出物には手をつけるのが難しいものがあります。今時の結婚式では、カタログギフトをもらい、自宅に帰って好きなものを選ぶという形が多いですが、昔は陶器やガラスをもらうことがお決まりでした。そういった陶器やガラス製品は高級すぎて普段使いができず、サイズやデザインも合わないことから25年間眠っていました。私はあまり躊躇せず捨てる決心がつくものの、両親は「もったいない」とためらいがちで、断捨離の作業はなかなか進みませんでした。結局、捨てるかキープかの仕分けは一旦保留とし、全て梱包して仮住まいに持ち込むことにしました。
陶器・ガラス製品の処分問題
リフォーム完了の連絡を受けて帰ってみると、壁紙もフロアリングも新しく綺麗なものになり、手すりの設置や段差を無くしたバリアフリー化の対応も万全で大満足でした。そこに新しい家具を追加し、気分がリフレッシュした状態でしたが、問題は例の眠っていた引き出物たち。。。陶器のセットやガラス花瓶など50点以上もあり、狭い我が家には収まりません。よく今まで捨てられずに隠れていたもんだと関心するほどですが、さすがに今度こそ処分を決意し、燃えないゴミ袋に詰めました。私に関連するものが一切無かったので、ゴミ袋につめる作業は捗りました。燃えないゴミの日は月に1度だけのため、捨てる予定の袋はベランダに一時保管していました。しかし、その月に一度のゴミの日が近づくにつれて、なぜかゴミ袋の数が段々と減っていくことに気づきました。両親の「もったいない精神」が発動し、私が捨てたものの中から高価そうなものを取り出して、こっそり食器棚の奥へ戻していたのです。
おわりに
陶器やガラス製品には「賞味期限」がないだけに、手放すタイミングは悩ましいもの。みなさんは、どんなタイミングでこれらの品々を処分しているのでしょうか?この記事が少しでも共感を呼ぶ内容になれば幸いです。
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