News

お知らせ・コラム

2025.02.21

コラム

中国出張 ~徒然~

井元産業では、年間を通して数々の海外の展示会の視察や取引先メーカーの訪問をしております。実際に現場で直接商品の選定、メーカーの担当者に質問をすることで、迅速かつ安全性の高い取引を行っています。今回は、中国への出張経験が豊富な社員が、中国出張に関する「あれこれ」、「あるある」をコラムにいたしました。

目次
1. はじめに
2. ビザ
3. ホテル
4. 交通機関
_4.1 飛行機
_4.2 電車
_4.3 タクシー
5. おわりに

はじめに

中国に通うようになって25年以上経つ。よくある言い回しで申し訳ないが、長かったような短かったような。何とはなしに頭に浮かんだことを、本当に節操なくとりとめもなく書き始めたらどうなるのか。

ビザ

冒頭のとおり中国に行きだしたのは25年以上前の事。年に7~8回程、1回の出張は大体7~10日間といった感じだ。このパターンを途切れることなく続けてきたところにいきなりのコロナパンデミック。丸3年行けず、さすがに調子が狂った。2023年春先にやっと行けると思ったらビザが必要という事になり、そのビザ申請に必要な書類が相当に面倒くさく、本当に行くのをやめようかと思った。しかも2回渡航までが限度、つまり2回出張したらそのビザは無効となり、次の出張の為にまた新たに(あの面倒な)ビザの申請をしなければならなかった。申請してから取得するまでの日数もなかなか読めず、航空券をどのタイミングで発券すればいいのかもよくわからず、お客様と一緒の渡航がほとんどのため間に合わなかったなどということは到底許されず、気の休まらない日々が続いた。アライバルビザだのトランジットビザだの正規なのに裏ワザみたいなものも登場し、経験者の話を聞いたり自分で試してみたりしていたが、2024年の秋口にマルチビザ(複数回渡航可能)が申請できるようになり、程なくして11月30日、日本もビザ免除措置となり、やっとあの作業から解放される事になった。1年半のビザ時代、いや長かった。

ホテル

何回も出張していると、いわゆる「定宿」がおのずと決まってくる。上海ならここ、広州ならここ、というように。決め手も様々で、例えばメーカーから近いとか、日式居酒屋が目の前にあるとか、コスパがいいとか。年に何回も行くとホテルスタッフと顔なじみになる。私は中国語ができないので特に世間話をする事もなく、故に距離が縮まったりすることはないのだが、いつもより少しだけいい部屋を用意してくれたりする時もある。それにしても、フロントの壁に星が3つとか4つとか誇らしげに掲げられているが、一体どこの機関がどの基準で設定しているのだろうか。

交通機関

飛行機

遅れる。何時間単位で遅れる。飛ばない事もある。日本への帰国のフライトが遅れに遅れ、最終的に欠航になったことも2度3度ある。中国に行きはじめの頃はこんな事があると腹が立つやら悲しいやらだったが、最近は何とも思わない。欠航になると航空会社の手引きにより搭乗客全員バスに乗せられ、見知らぬホテルに連れて行かれ、二人一部屋にさせられ、たいがい翌朝のえらく早い時間に起こされ、また全員バスに乗せられ、車内で軽食セットを渡され、半分寝ながらとりあえず食べる。もう今は何とも思わない。

電車

安い。安すぎる。新幹線も地下鉄も相当安い。内装もきれいで乗り心地も非常に快適。新幹線の上海虹橋駅―杭州東駅間の距離は約160kmで一等席の料金が円換算で\2,500弱。例えば名古屋駅―京都駅間が約150km、のぞみ自由席で\5,000強。つまり半額以下である。地下鉄はさらに安い。上海でも初乗り\60程度。上海浦東空港から市内中心地あたりまで1時間以上乗っても\150くらい。券売機でチケットを買うとき未だに静かに驚いてしまう。

タクシー

粗い。運転が。要求していないのにやたらと急ぐ。トランクを開けると運転手の私物が入っているなんて当たり前。おかげで荷物の一部が入らず、後部座席が窮屈なままホテルまで1時間なんて事もある。運が悪いとなかなかの悪臭が漂っている車両にあたってしまう。ミカンの皮とか、落花生の殻とか、茶色に染まりきった雑巾とか、割り箸1本だけとかがその原因に違いない。そんな時に限って高速道路が渋滞したりする。偽札被害にあったこともある。運転手に乗車料金300元を払ったら、その中の1枚の100元札が偽札だと言いながら私に返してきたのだが、この100元札が私の払ったものではなく、運転手があらかじめ用意していた偽札だったというワケ。このお粗末な手品にもう1ターンお付き合いさせていただき、私の手元にはニセ100元札2枚が残った。くやしいので記念にとってある。そういえば、私が中国に行きだした頃は運転席を太い格子が囲んでいた。物騒だなぁなんて思って見ていたが、いつの間にか無くなっていた。治安が良くなったという事に他ならない。

おわりに

中国に行くとほっとする。行き慣れているというだけではない気がする。それが何なのか分かるような分からないような。それにしても、あと何年、何回行くのか。

井元産業では様々な種類のキッチン用品、テーブルウェア、日用雑貨を取り扱っています。
詳しくは、「取引商品・実績」のページをご覧ください。

 

ALL

Category

Archive