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2024.11.18
コラム
お茶碗の歴史と種類
目次
1. ご飯を盛る碗の呼び名は?
2. お茶碗の歴史
3. サイズごとに異なる呼び方
4. さいごに
ご飯を盛る碗の呼び名は?
皆さんは食事をされる時、ご飯はどの器に盛りますか?
ほとんどの方は、いわゆるこういったお茶碗を使われるかと思います。しかし、良く考えてみればおかしいと思いませんか?なぜご飯を入れるのに、「茶」碗なのでしょう。確かにこれでお茶漬けを食べたりすることはありますが、そう呼ばれているのには歴史的な経緯があります。
お茶碗の歴史
古来日本人は漆器の器にご飯を盛っていました。これが本来の「飯碗(めしわん)」です。ちょっと上等な日本食店や旅館で見かけたことがあるのではないでしょうか。今では陶器のご飯茶碗と区別するために、飯器と呼ばれたりすることもあります。
中世になり茶道が盛んになると、いろいろな抹茶碗が作られるようになりました。ある時に抹茶碗にご飯を盛ってみたところ、なかなか使い勝手が良く、日常的に抹茶碗にご飯を盛るようになりました。良くあるような抹茶碗ではなく、今の茶碗に近い形状だったと伝わっております。
その後改良が重ねられ、ご飯を盛るのに特化した今の形の茶碗になってきましたが、名前だけは「茶」碗という呼称が残ってしまいました。ややこしいので、業界では抹茶用を「抹茶碗」、ご飯用を「飯茶碗(めしぢゃわん)」「ご飯茶碗」と呼んで区別しています。
サイズごとに異なる呼び方
ちなみに、ご飯茶碗はサイズによって呼び方が違います。
子供用の極小サイズは別にして、小さい順に小平(しょうひら)、中平(ちゅうひら)、大平(おおひら)と呼ばれており、更にその上のサイズの毛料(もうりょう)というものがあります。普段使われているのは、中平か大平が多いです。
さいごに
お茶碗は陶器の中でも売れ筋の商品ではありますが、形状や大きさがほぼ確定してしまっている商品なので、各メーカーは色やデザインに工夫をこらしてそれぞれの独自色を出そうと頑張っています。店に行けば実に様々なお茶碗を見ることができます。どうか皆様もお気に入りの茶碗に出会い、長く使い続けて、陶磁器のある生活を楽しんで頂ければと思います。
井元産業で取り扱っているお茶碗については、こちらをご覧ください。
また井元産業では、お茶碗の他にも様々な食器、キッチン用品、雑貨などを取り扱っております。
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